達成しやすい指示と実践方法
ペアトレ受講体験記6

今回は、第5回ペアトレ講座の受講体験記を書いていきます。

第5回ペアトレ講座のスケジュールは、以下のとおりです。

宿題の発表

今回も宿題の発表からです。

前回からの宿題は、スペシャルタイムの実践です。

発表することは、遊びの内容、どうほめたか、ほめられたときの子どもの反応です。

めちゃ子母
めちゃ子母

私は、めちゃ子が学校から帰ってきたら、毎日がスペシャルタイムのようなものです(^_^;)

私は、いつもめちゃ子とやっている〇〇ごっこ1について発表しました。

座学

指示は、子どもに望ましい行動を促すための重要なツールであるため、達成しやすい指示を行うことは、ペアレント·トレーニングの実践において重要な要素になります。

ここでは、ペアレント・トレーニングにおける達成しやすい指示の重要性と、実践方法について詳しく解説していきます。

達成しやすい指示の重要性

達成しやすい指示は、子どもが望ましい行動を理解し、実行するための動機を与えます。

これにより、子どもは成功体験を積み重ね、自己効力感を高めることができます。

達成しやすい指示は、子どものモチベーションを向上させ、トレーニングの成果を最大限に引き出すことができるのです。

達成しやすい指示のテクニック

子どもが達成しやすい指示を行うためには、一貫して、

①予告

②CCQ で指示

③ほめて終わる

ことが重要です。

CCQ」とは、

C(Calm):穏やかに

C(Close):近づいて

Q(Quiet):静かに

を意味します。

このポイントを抑えるだけで、いつもと違い、子どもにとっては何をすべきかをわかりやすく伝えてもらえるので、指示が通りやすくなる場合もあります。

子どもが口ごたえをしたりしても、できるだけ落ち着いて、落ち着いた声で、子どもにしてほしい行動を具体的に、端的に、指示を繰り返します。

また、指示を何度も繰り返す必要があるかもしれないと、親が心づもりをしておく 必要があります。

子どもが指示を達成できるまで、行動の切り替えができたり、すべきことに注意を向けるまで少し時間がかかったりする場合もあるため、少し待つことも非常に重要です。

子どもが指示を完了できたときだけでなく、子どもが多少なりとも適切な行動ができたらすぐに認め、ほめます。

「~しないと○○できないよ!」

と、おどし文句のように言ってしまいがちですが、

「今すぐ~したら、○○できるのになー」

と肯定的に伝えて、子どもをやる気にさせることもできます。

さらに、達成しやすい指示を提供する際には、一度に複数の指示を与えるのではなく、一つの指示に集中しましょう。

子どもにとって、同時に複数の指示を処理することは困難であり、混乱を招く可能性があります。

一つずつ指示を与え、その指示が達成されたら次の指示を出すようにしましょう。

これにより、子どもは成功体験を積み重ねることができます。

以下に、達成しやすい指示の具体的なやりとりの例を示します。

(寝る時間になってもYouTubeを見ている)

めちゃ子母
めちゃ子母

めちゃ子、寝る時間です。YouTubeを見るのををやめて寝なさい。

めちゃ子
めちゃ子

でもまだ8時半じゃん。

めちゃ子母
めちゃ子母

寝る時間です。めちゃ子。

めちゃ子
めちゃ子

今からいいところだし。

めちゃ子母
めちゃ子母

寝る時間です。めちゃ子。

めちゃ子
めちゃ子

あとちょっとだけ。

めちゃ子母
めちゃ子母

寝る時間です。めちゃ子。

めちゃ子
めちゃ子

もう︕わかったから、そのしつこく⾔うの、やめて。

(しぶしぶタブレットを置いて、寝に⾏こうとする)

えらいね!自分でYouTube見るのをやめられたね。さすが!

しぶしぶでも、ブツブツ言いながらでも、「自分でYouTubeを見ることをやめた」という良い行動に注目し、ほめます。

時間がかかっても、少しくらい下手でも、指示通りに子どもが取り組んだら、まずは認めてほめていくこと、最後はほめられた、ほめることができた、というお互いの成功体験が、その前の嫌なやりとりで生じた気持ちを和らげたり、今後、指示に従うことが増えたりすることにつながるのです。

↓プラスの親子関係についてはこちら↓

指示のバリエーション

指示には、

予告、選択、取り決め、子ども同士の力の利用

があります。

予告とは、今している活動をやめて、他の行動に移らなければいけないことをあらかじめ知らせることです。

予告は、切り替えが難しい子どもには特に重要になります。

選択とは、2つ以上の可能性のあるやり方を提案し、その内の1つを子どもに選ばせる方法です。

子どもは、自分に決定権を与えられるので、気持ちよく指示に従うことができます。

取り決めとは、「〜したら・・・できる」といものです。

特典は、親にとっては負担がなく、子どもが楽しみにしていることにするのがベターです。

子ども同士の力の利用とは、好ましい行動をしている子どもをほめることです。

よくある話で、幼稚園で誰かの行動をほめると、みんながその好ましい行動をするようになります。

まとめ

達成しやすい指示は、子どもの自己効力感を高める重要な要素です。

予告と指示の組み合わせ、CCQの活用、ほめることの効果などを取り入れながら、達成しやすい指示を実践していきましょう。

子どもが具体的な行動や目標を理解し、成功体験を積み重ねることで、自信を育みます。

達成しやすい指示の演習

演習には、以下のような、イラストが配布されました。

このイラストを見て、指示の与え方を考えます。

解答欄には、「予告」、「CCQ」、「ほめ方」の各欄があり、そこに考えた対応(言葉)を書いていきます。

私は、

予告には、

「あと10分でごはんですよー」

CCQには、

「ゲームやめて、ご飯食べた後のデザートはアイスクリームですよー」

ほめ方は、

「自分でゲームやめて、時間通りにご飯食べれたね!」

と書きました。

簡単そうですが、実際に、回答例のような対応を日常の中で使っていくには、実践を継続して慣れていかないとダメだなと思いました。

回答例は、

予告

「いちろー、あと10分たって、5時になったらご飯ですよ。」

CCQ 

5時になったらそばに行って、穏やかな声で、「いちろー、5時になったよ。ご飯を食べるよ」ときっぱり指示をする。

ほめ方

「いちろー、えらいね!みんなで食べるとおいしいから、お母さんうれしいな!」と言ってほめる。

となります。

達成しやすい指示のロールプレイ

ロールプレイは、演習と同じ題材を利用しました。

子ども役、お母さん役ともに参加者が演じ、子ども役はアドリブで、お母さん役は、演習で考えた指示の仕方を演じます。

めちゃ子母
めちゃ子母

私は、CCQを心がけて、演じてみました。

命令形は、めちゃ子が拒否をするので、演習で考えたように話しました。

穏やかな声で、きっぱりとに関しては、いつもの声で普通に言ってもらえればいいですよと講師の方からはアドバイスがありました。

宿題

宿題は、達成しやすい指示の実践です。

指示への子どもの反応、その際の親の対応を書き出し、次回に発表です。

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