今回は、第3回ペアトレ講座の受講体験記を書いていきます。
第3回ペアトレ講座のスケジュールは、以下のとおりです。
宿題の発表
前回と同様に宿題の発表から始まります。
参加者がほめた子どもの行動とどのようにほめたか、また、その際の子どもの反応をそれぞれ発表します。
私は、漢字を丁寧に書いているめちゃ子の行動に対して、
「漢字を書くのすごく丁寧だね。字もすごくキレイにかけてるね!」
とほめたところ、めちゃ子が照れくさそうに微笑んでいたことを発表しました。
それにプラスして、例えば、私がもう寝る時間だよと、めちゃ子に伝えた際に、すぐに歯磨きと明日の学校の準備をしたことをほめたときに、めちゃ子が怒ったことも話しました。
講師のからは、ほめられるのが苦手な子もいるから後で少し相談しましょうということになりました(^_^;)
ほめたら、めちゃ子が怒ったことについては、詳しくはこちらに書いてます。↓
参加者の発表では、いつも問題行動を怒ってばかりいた方が、ほめるということをしたら、お子さんが自ら宿題を始めるようになったなどのお話も聞けました。
座学
子どもの行動を3分類する
子育てにおいて、子どもの行動は重要な要素の一つです。
子どもが好ましい行動をすることで、親子関係が良好になり、子どもの自尊心やモチベーションが向上することが知られています。
一方、好ましくない行動や許しがたい行動をする場合、その対応を考えなければならず、子ども自身にも悪影響をもたらすことがあります。
そこで、ペアレント・トレーニングでは、
子どもの行動を好ましい行動
好ましくない行動
許しがたい行動
の3つのカテゴリーに分類します。
肯定的注目を与えよう
好ましい行動は、子どもが望ましい行動を取った場合に分類されます。
例えば、おもちゃを
「かして」
と言われて、
「いいよ」
と言って渡す行動です。
親は、子どもが好ましい行動を取った場合には、その行動を、すぐに、具体的に、気持ちを込めてほめることが大切です。
たとえ小さなことでもほめることで、子どもが良い行動を継続するように促すことができます。
親が子どもの好ましい行動に肯定的注目を与え、子どもとの良い関係を構築することが、親子関係の基礎、土台になってきます。
好ましくない行動、許しがたい行動を減らしていく上でも、この良い親子関係がなければ、テクニックだけ使ったとしてもうまくいきません。
↓プラスの親子関係についてはこちら↓
ここは非常に重要なポイントなので、常時継続して子どもをよく観察して、好ましい行動には肯定的注目を与えるということを習慣にしてください。
肯定的な注目とは、以下のとおりです。
このほかにも、そっと身体に触る(なでたり、背中に手を添えるなど)なども肯定的注目に該当します。
ほめ方のコツ
適切なタイミングでほめる
ほめるタイミングは重要です。
好ましい行動があった時に、即座にほめることが大切です(25%ルール)。
完璧を待ってほめるのではなく、好ましい行動がみえたら、即座にほめる。
宿題に関してほめるとき、まず、ゲームをやめたところでほめる。
宿題をやりはじめたところでほめる。宿題の途中でほめる。
宿題が終わったらほめる。
合計4回もほめることができますし、子どもは4回もほめられます。
具体的な行動をほめる
ほめるときは、先ほども少し述べましたが、具体的な行動にフォーカスしたほめ方が効果的です。
例えば、
「よく頑張ったね」
というほめ方よりも、
「宿題をしっかりやって、全部終わらせたんだね。すばらしい。」
と具体的な内容を指摘することで、子どもは自分が何をよくやったのかを理解し、次の機会でも同じことをやりたいと思うようになります。
言葉以外の肯定的注目を使う
感情や身体的な接触を用いるほめ方です。
例えば、
「よくやったね」
と声をかけるだけではなく、子どもの肩を軽くたたいたり、ハグしてあけることで、子どもは親からの愛情を感じることができます。
このような肯定的注目は、子どもの自尊心や自信を向上させる効果があります。
スペシャルタイムを設ける
スペシャルタイムは、親子で特別な時間を設けることで、子どもとの絆を深めることができるほめ方の方法です。
たとえば、毎日15分だけでも、子どもと一緒に好きな遊びをする、話をするなど、子どもとのコミュニケーションを重視することが大切です。
このような時間を設けることで、子どもは親からの愛情を強く感じ、叱られずに楽しく遊びきる経験ができます。
親にとっては、注意の向け方が上達し、すぐ具体的にほめる習慣が身に付きます。
スペシャルタイムのポイントは、
・親は、口出しせずに子どもとかかわる
・子どもは、自分の好きなことを選んで、好きなように遊ぶ(テレビゲーム、動画視聴など対人のやり取りがない遊びは避ける)
・親は、子供のやっていることをよく観察して、実況するように声掛けをしたり、いいなと思ったことをほめる。
・時間は一回15〜20分
ということです。
まとめ
ほめるときは、つい余計なひと言を言ってしまいそうになってしまいますが、子どもにとって、マイナスになるほめ方を避け、言いそうになっても一呼吸おいて、冷静になってみてください。
また、小学校高学年くらいからは、
「ありがとう」
「助かったわ」
など、家族の一員として認められたり、あなたがいてくれてうれしい、と伝えたりすることも必要です。
ほめた後に子どもの行動観察をして、子どもが喜んだり、またやってみようとしたりする行動がみられたら、ほめたことが子どもに伝わっている証拠です。
また、声かけや身体的なほめ方だけでなく、あたたかい注目を与えることも、子どもにとってはうれしい場合もあります。
最後に
とにかく、何度も言いますが、子どもの好ましい行動(どんな些細な行動でも)をほめるのがペアレント・トレーニングの土台となります。
子どもの好ましい行動が増え、好ましくない行動や許しがたい行動が減るためには、関係性の循環がプラスの関係になっていることが前提となりますので、子どもの行動観察とほめることの練習を実践し、継続していくことが非常に重要になります。
子どもの行動を3つに分ける(演習)
好ましい行動、好ましくない行動、許しがたい行動のリストを書くプリントを配布されました。
そこに、それぞれ子どもの行動を分けて書いて、発表します。
私は、
・好ましい行動は、
めちゃ子がお腹が空いたとおやつを要求した際に、夜ご飯までもう少し待ってねと言ったら、しぶしぶだが、夜ご飯まで待ったこと
・好ましくない行動は、
言っても、中々、明日の準備や歯磨き等をしないこと
・許しがたい行動は、
癇癪を起こしたときの暴言、暴力
と書いて、発表しました。
参加者のお子さんの中には、許しがたい行動・問題行動について、いきなり道に飛び出すなどの行動をとると仰っていた方もいました。
ほめる(ロールプレイ)
前回のロールプレイで使用したシュチエーションと同じものを使って、今回習ったいろいろな肯定的注目を利用します。
今回は、子ども役も親役も参加者で行いました。
私は、子どもに近寄り、子ども目線で、子どもの肩に手を優しくおいて、
「今日は、自分一人で着替えができて、えらいねー」
と優しく言いました。
ロールプレイもみなさん慣れた感じになってきました。
宿題
次回までの宿題は、ほめるを継続して行い、今回、演習で行った子どもの行動を3つに分けるを、もう一度分けてみるです。
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