第二回目以降は、ペアトレ講座を受講した経験から、ペアレント・トレーニングの形式面、実質面を含めた具体的な内容について解説していきます。
第1回ペアトレ講座のスケジュール
スケジュールは以下のとおりでした。
参加者は、私を含めて5名で全員母親でした。
スタッフの方は、進行役と補助役の2名です。
進行役の方は心理士、補助役の方は保育士の各資格を持つ市役所の職員です。
なお、次回講座までは2週間の期間があります。
講座の時間枠は2時間でしたが、働いている参加者もいますので、2時間ガッツリとやった回はあまりなく、いつも早めに終わっていましたよ。
オリエンテーション
ペアトレ講座の説明
オリエンテーションでは、この講座は、病気などの特別の事情がない限り、可能な限り出席してもらいたいこと、座学だけでなく、ロールプレイや演習、参加者らの話し合いなどで構成されており、次回講座までの宿題があること等が説明されました。
次回講座までの間に習ったことを実践できて、次回講座で上手くいったことやいかなかったことを話したりもするので、いろいろアドバイスももらえたりします。
自己紹介
自己紹介では、まずスタッフさんからの自己紹介があり、お二人共、子育て真っ最中ということでした。
参加者の方は、働いている方もいれば、そうでない方もいます。共通なのは、子育てにおける悩みを持っているということ。
お話を聞いていると、ADHD系のお子さんを持つお母さん方が多いなと感じました。
何を話そうかと思いましたが、めちゃ子の癇癪について困っているということを話しました。
みなさん、いろんな悩みを持っていて、同じ境遇ということで、仲間意識みたいなものも生まれますよ。
もちろん、ペアトレ講座の中で話したことは個人情報に該当しますので、厳密に守られますから大丈夫ですよ。
座学
関係性の循環
ペアレントトレーニングでは、子どもとの関係性の構築や改善が重要なテーマとなっています。
関係性の循環とは、親と子どもの相互作用が関係性を構築していくという考え方です。
例えば、親が子どもの好ましい行動に肯定的(ほめるなど)に接すると、子どもの好ましい行動が増え、子どもの自己肯定感を高まります。
その子どもの良い反応が親にとっても子育ての自信となり、親と子どもの関係性はより良いものとなっていきます。
↓肯定的注目についてはこちら↓
このように、良い循環が生まれることで、関係性が改善されていくのです。
逆に、親が、子どもの問題行動ばかりに注目し、否定的(叱責など)に接すると、子どもは認めてもらえないという気持ちが高まり、反発したり、自信喪失につながります。
その反応が親にとってもストレスとなり、ますます否定的に接するようになることで、関係性が悪化していくことがあります。
このように、悪い循環が生まれることで、関係性が悪化していくのです。
このように関係性の循環には、プラスの循環もマイナスの循環もあることが分かりますが、ペアレント・トレーニングでは、この循環をプラスの方向に導くことが重要視されます。
講師の方は、このプラスの親子関係が全ての土台となるということを強調されていました。
この関係がなければ、いくらテクニックを使っても、効果が出ないということです。
具体的には、親が子どもの行動を客観的に観察し、好ましい行動に肯定的な注目を与えることで(ほめるなど)で、子どもが自信を持って成長できるようにサポートすることが挙げられます。
また、親が子どもの意見や気持ちに耳を傾け、受け止めることで、子どもが親に対してオープンに話しやすくなり、より良い関係性を構築できるようになります。
以上のように、ペアレントトレーニングにおいては、関係性の循環が重要な役割を果たしています。
親が子どもに対してポジティブな接し方(肯定的な注目)をすることで、良い循環を生み出し、関係性を改善することができます。
子どもの良いところ探し
発達障害を持つ子どもを育てる親は、子どもの問題行動にフォーカスすることが多く、子どもの良い点や優れた面を見落としてしまう傾向があります。
しかし、子どもの良い点を見つけることは、子どもの自尊心や自己肯定感を高め、より良い行動を促すために、非常に重要なことです。
子どもの良いところ探しでは、まず、親が自分自身の考え方や行動パターンを見直すことが重要です。
自分がどのような視点で子どもを見ているか、どのような言葉遣いや態度で接しているかを顧みることが必要です。
子どもの良いところを見つけるためには、
些細なことにも注目していくこと
が重要です。
例えば、ご飯を残さずに食べる、自分で靴を履くことができる、友達と仲良く遊べた、などです。
そして、見つけた良いところを具体的にほめることが大切です。
ただ「えらいね」などと言うだけでなく、
「いつもご飯を残さずに食べるのは、えらいね」
「自分で靴を履けるのがとても上手だね」
といった
具体的な言葉を使う
ことで、子どもが自分に自信を持ち、自己肯定感を高めることができます。
また、意図的に良いところを見つけ、それを子どもに伝えることを心がけることが大切です。
発達障害を持つ子どもたちは、周りからの理解や肯定的なフィードバックが不足しがちであるため、親からの肯定的な注目は非常に大切なものとなります。
さらに、子どもの良いところを見つけることは、親子のコミュニケーションを改善するためにも非常に効果的です。
良いところを見つけることで、親子の関係性がより良好になり、子どもたちが親に話をしやすくなることが期待できます。
以上のように、ペアレント・トレーニングにおいて子どもの良いところ探しは非常に重要で、子どもの自己肯定感を高め、親子の関係性を改善することができます。
講座では、まず、自分の良いところ探しをしました。
その次に、子どもの良いところ探しの演習をしました。
私自身、自分の良いところはもちろんのこと、子どもの良いところも3つくらいしか思い浮かびませんでした。
講師の方は、全く浮かばない方もいますから大丈夫ですよと仰っていただきました。
そこで、気付いたのが、私は子どもの良いところを見るという視点が欠けていたのだなという点です。
みなさんはどうでしょうか?
宿題
宿題は、次回までに、子どもの良いところ探しをすることです。
どんなことでもいいので、子どもの良いところを探し、次回に発表するということで、第1回目のペアトレ講座は終了です。
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